シュタイン

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帝王切開の劣等感

帝王切開を行った女性は劣等感を持つと聞きました。

私は自然分娩の方が入院日数が少なく退院できて、帝王切開は入院日数が多くなる(母体の回復が遅い)ことから、帝王切開の方が大変だと思います。

そして、母体も新生児も生存しているなら、どんな手段で生まれてもいいと思い。

 

ただ、新生児は自然分娩の方が負担が重く、帝王切開の方が新生児が楽です。

帝王切開だと新生児の頭が潰れずに出生できます。

自然分娩は産道を通る間に、新生児の頭は変形するし、体も何箇所かうっ血します。

 

帝王切開は母体の回復具合によっては10日以上入院することもありますし、自然分娩は経産婦なら3日程度の入院で退院します。

 

母体が早く回復するのは自然分娩で、新生児が楽なのは帝王切開です。

 

また、帝王切開をする場合は、緊急で行うことと予定して行う2種あります。

自然分娩の途中で状態が危険だと判断して緊急帝王切開を行う前者、妊娠経過から帝王切開の方が生存率が高い場合に予定して行う後者になります。

日本の公立病院にかかって産む場合には、必要と医師が判断して帝王切開を行います。

ほかの国では母体の仕事の都合に合わせて予定帝王切開を行うこともありますが、日本の公立病院では基本的に医学的に必要である場合にしか医師が許可しません。

 

帝王切開でなければ母子ともに亡くなる場合が帝王切開をする対象になります。

 

帝王切開でも、自然分娩でも、周産期を終えた状態でどちらも生存しているなら、周産期母子医療はうまくいったのだと思います。

 

また、帝王切開が存在しない時代には、たくさんの女性が出産で亡くなっています。

たくさんの母子のしかばねの上に、今の時代の周産期母子医療の安全があります。

帝王切開の劣等感があるのは、生きているからですよね。

とにかく生きているだけで100点満点です。