シュタイン

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新聞奨学生のこと

私が2018年2月から同居人している人は、16年ほど前に福岡県内の高校を卒業してすぐ、新聞奨学生になって東京に来たそうです。

新聞奨学生は、すごい制度なんですよ。

まとまったお金を最初に奨学金として受け取れ、住む場所を職場である新聞販売店が用意してくれ、毎日配達していたら給料も支給されます。

しかも、毎日の配達をして奨学金で返済もされ、卒業するまでしっかりやり遂げれば、卒業後に奨学金の返済をしなくていいんです。

都内でアパートを自分で用意する資金が無くても都内に住め、学費を用意できなくてもまとまった金額が支給され、生活費相当の金額(8万くらいだったとか)を給料として受け取れます。

すごい!

業務は、厳しいです。

朝2時に起床し、新聞を配達する住宅の順番に組みます。

3時くらいから配達です。自転車や原付で一部一部配達します。

配り終えたら学校に行き、授業を受けます。

午後3時には、授業を早退して夕刊の配達に向かいます。午後3時よりあとの授業が受けられないため、それよりあとに存在する必修科目はクラスを組み替えて朝早くなど、別のクラスに混ざって受講します。

集金や、営業もします。営業は配達エリア内の新聞を購読していない世帯を訪問して、新聞を取ってくれるように言うことで、契約を取り付けると臨時収入になります。

相方が勤めていた新聞販売店は、中央区月島のあたりで、学生は夕刊を週に3回休み、専業配達の人は朝刊を週に3回休んでいたそうです。

学生が夕刊を週3回休むことで、夕方にある授業や実習を受けることができます。

専業配達の人は、よく寝られる日を欲して朝休みたくなるので、交代で休むことで配達する人が居なくならないようになっていたそうです。

 

そんな新聞奨学生をやり遂げた相方は、すごいです。

新聞奨学生は、実家が裕福でない人が、東京の学校を受験するための手段として利用されています。

実家が都内のアパートの初期費用を出してくれて、学費も払ってくれて、生活費も仕送りしてくれる裕福な人には、必要ありません。

労働条件が厳しく、体力を必要とします。

相方は若くして両親や祖父母が全滅してて、苦労してます。

優しくて私のことを大切にしてくれる人です。

 

そんな黒背景の誕生日前々日に、イベントバーエデンでパーティするので、黒背景に会いに来てください!!